民主国家の根底を覆す共謀罪という法律、そして、国民を軽視した国会運営には、小説家、漫画家、映画監督、俳優、ミュージシャン、ライター、お笑い芸人など、ジャンルを問わず多くのクリエイターがツイッターを通して疑義の声をあげた。『ちはやふる』の漫画家の末松由紀氏は「共謀罪には反対です。こんなに権力が信用できず気持ち悪いと思ったのはこれまでで一番です。私たちバカにされすぎではないか。」小説家の平野啓一郎氏も「いろんな理由で現政権を支持している人も、せめてこの法律と15日の国会は、理性的に否定すべきではないか?まともじゃない。」と問題視した。ロックバンド・アジカンの後藤正文氏は「権力者とその周辺の何かを必死に隠蔽したり、綻びを取り繕うために、議論を省略して採決が行われた。本当に目眩がする。虚しい。」と語る
共謀罪という最高の武器を手に入れた権力者は、こういった勇気ある発言を行う者に対し、圧力を加えてくるだろう。そのような状況を許さないためにも、メディアに対し「権力の監視役」としての役割を放棄しないよう、声を上げていこう。(T)