2022年12月9日金曜日

東京都が朝鮮人虐殺を扱った作品を上映中止に!

~あぶない歴史修正主義広がり~

 東京都は、人権プラザで開催していた美術家の飯山由貴さんの企画展で、上映予定だった作品の中で関東大震災におこった朝鮮人虐殺の映像が「障害者と人権という企画展の趣旨からそれている」と上映を禁止した。飯山さんが記者会見し明らかになった。

 作品に出演した外村 大・東京大教授のインタビューが12/7日付朝日新聞に載っていた。「日本人の庶民が無実の朝鮮人を殺してしまったのは間違いないと(映像の中で)語りました。東京都人権部は、それを問題にして中止を求めたと私はみています。」と語っている。小池百合子都知事は、震災の朝鮮人犠牲者の追悼式に追悼文を6年連続で出しておらず、職員が忖度したのではという疑念もわく。戦前戦中の侵略や虐殺、慰安婦問題など、資料に基づく事実の共通認識に対して、ねつ造だとか歪曲した言説が、さも堂々とした主張と見なされるようになってきている。このような歴史修正主義の主張と歴史的な資料に基づき研究を尽くしてきた史実を同等にみて、「様々な見方があるので・・・」というのは、全く次元の違うものを比較するものである。歴史的事実を表現する機会を遮ることになり、不都合な真実を無かったことにしてしまうことになる。本当に危ない風潮だ。(O)

 

2022年12月1日木曜日

COP27から見えてきたものー講演のご案内

 12月25日(日曜日) 10:00~12:00  ふらっと国府にて

11月COP27が開かれた。今年はエジプトで開かれ、気候変動で起きている損失と被害への資金調達が初めて正式な議題となった。気候変動の甚大な被害を受けている途上国が大量に温室効果ガスを排出してきた先進国に壊滅的な温暖化を回避するための行動と基金の拠出を迫った。二酸化炭素排出量が世界の4%しかないアフリカが洪水、干ばつ等でたくさんの生き物の(もちろん人間も)
命が奪われている。途上国の訴えは当然だ。結果、粘り強い働きかけで基金の設立は合意に達した。各国首脳級が参加する中、排出量世界5位の日本の岸田首相は参加せず、またまた不名誉な化石賞をいただいた。「2019年~21年まで化石燃料事業に年平均106億ドル(約1兆4700億円)拠出した」のが理由。

思い返せば、3年前になるだろうか?藍住支部オリーブ班で環境ジャーナリスト佐藤由美さんの話を聞いて、地球温暖化を止めるために再生エネルギー普及を仲間とめざした。11年前の3.11の時から政府は再エネ普及に真剣に取り組むべきだった。そうすれば、今のエネルギー危機や高騰を防ぎ、原発依存から脱却できたのに。

そうそう、その佐藤由美さんがエジプト取材のリアル報告会を行います。ぜひご参加を!(参加費 1,000円)(S)