2025年2月21日金曜日

大阪・関西万博「失敗」の本質

 『大阪・関西万博「失敗」の本質』の作者の方の話を聞いた。『開催前からあえて「失敗」と断じることには反発も当然あるだろう。だがこういうメガイベントというのは五輪もそうだが、事前に批判すれば「楽しみにしている人もいるのに水を差すのか」「成功へ努力する関係者の足を引っ張るのか」と言われ、事後に検証すれば「終わったことをいつまでも」「今さら言っても遅い。なぜ事前に言わないのか」と批判されるのである。どんな形であれ、終わってしまえば、なんとなく「やってよかった」という空気ができ、それに乗じて関係者は「大成功だった(私の手柄)」と言い募る。「成功」の基準がないから、いくらでも恣意的に語られてしまう。そうなる前に「失敗」と見る批判的立場から問題を整理し、指摘しておくべきだと考え書いた』と。開催前2ヶ月の今、前売り券目標1400万枚が現在770万しか売れてない(そのうち企業が700万枚購入。)パビリオンは47カ国42施設のうち完成しているのは3カ国のみ。最初の予算1250億円だったのが23年度には2350億円に(会場建設費のみ)。会場はごみの埋立地、有害ガスも発生している。ヒアリも出てくるかも知れない。日陰はない。理念・哲学がない。問題ありすぎ、何のために開くかわからない。事故が起こっても誰が責任をとるかもわからない。

 2月の県政だよりは「いくぞ、万博。いくぞ、徳島。」徳島の子どもたちに教育旅行入場チケットを支援!と載っていた。こんな危険な万博に子どもたちを行かせていいのだろうか‼(T)


2025年2月14日金曜日

ドカ雪と地球温暖化

 今日の日めくりの歳時記は「余寒見舞い」。立春を過ぎて寒があけた後の寒さを余寒というとある。この数日はこの冬最大級の寒波で余寒というにはあまりにも寒い。特に日本海側や北海道でのドカ雪はすさまじい。降り方が大雨同様毎年ひどくなっている。この原因は地球温暖化で気温や海水温が上がり、海からたくさんの水が蒸発し、大気中の水蒸気の量が増え、雲が発達し、雪が増えるという。

 NHKスペシャル「秘境ブータン天空を駆ける」をみた。世界一過酷とも言われる山岳レースがブータンのヒマラヤの奥地で開催された。ブ
ータン国王が企画。狙いは、地球沸騰化の危機を世界に知ってもらうこと。今、ヒマラヤの山岳氷河が融け、氷河湖決壊洪水が頻発し、ブータンの人の暮らしを奪う危険性がかつてなく高まっている。参加した世界のトップ選手たちが見た、“地球の今”を発信していた。

 世界の平均気温が産業革命前を1.55度上回ったとする推計が発表された。CO2排出削減は喫緊の課題だ。

 しかし、日本政府は2035年まで2013年度比60%の削減目標。石炭火力発電を続ける方針。目標を75~80%まで引き上げていかないと気候危機は止められない。 (Y)

2025年2月7日金曜日

いつになったら教員不足が解消するのか!

 先日、徳島県母親大会実行委員会が第64回県母親大会で出された申し合わせ事項をもとに要望をまとめ、徳島県との懇談を行った。そのなかの一つに、教職員の未配置・遅配置を県の責任で解消してほしい、正規教員を増やしてほしいという要望をした。昨年、徳島市内小学校30校のうち16校、18学級で担任が不在であったという調査結果と共に、担任がいないことがもたらす子どもたちへの影響(不安から不登校になるなど)を訴え、正規教員の大幅増を求めた。教育委員会からの答えは、「病休、産休、育休の補充は臨時教員でおこなっており、他県で起こっているような担任不在による教育への支障にはいたっていない」と。一同“え~~”という驚きの声。何をか言わんやである。学校現場の悲痛な声、子ども達の痛みがわかっていないから、いつまで経っても教員採用増に踏み出せない。2025年度の予算案審議が国会で始まった。教員定数は、小学校6年生の35人学級実施、生徒指導等の加配などで5,800余の増に対し、子どもの減少による自然減、統廃合、定年引き上げに伴う特例定員廃止などで14,500余減となりおよそ9,000人の定数減としている。教員の処遇改善では、教職調整費を1%上げるための財源を教員の各種手当てを廃止・縮小して充てるという。財源はほかにあるでしょ!ミサイル買わなければ。(o)