2024年8月2日金曜日

異常な円安と物価高 その原因は?

 大門実紀史さんの「どうする、くらしと日本経済」の講演会。円安と物価高の関係、異次元の金融緩和がもたらした円安、それで大儲けして大笑いする大金持ちと大企業。お話の一部を紹介。

 今超円安。この異常な円安と物価高の原因は何か。その一つは海外との金利差。「米国の金利が高いのでゼロ金利政策で金利のつかない円を売ってドルを買い預金に。加えて投機で巨額の円を売りドルを買う」ということで急激な円安になっている。株価を吊り上げ、輸出の大企業は円安で巨額の利益。トヨタ自動車は2023年度5兆円の利益を上げ2兆円を株主配当や自社株に回した。豊田会長の報酬は前年の1.6倍の16億2200万円。もう一つは経済力の弱さ。長期にわたる景気停滞の日本経済。いわゆる失われた30年である。景気停滞の原因は賃金が上がらないこと。トヨタの会長報酬は6割増しに対して労働者の賃金はわずか46億円(利益の0.09%)しか増やさなかった。巨額の利益を上げながら株主配当と役員報酬ばかり増やして賃金を抑え込む大企業。8時間働けばふつうに暮らせる賃金を。少なくとも最低賃金1500円に。食料とエネルギーは外国に依存するのでなく、日本の大地と自然から、そして社会保障にもっとお金をつかう政治を。「社会保障は経済」だ。 (Y)

0 件のコメント:

コメントを投稿