2021年7月8日木曜日

おすすめ映画「ブータン山の教室」

 「世界で最も幸福な国」と聞いたことがあるブータン王国っていったいどこにあったかなぁと言うくらいの認識しかなかった。映画の主人公ウゲンは、やる気のない教師で、本当はブータンを出て歌手としてオーストラリアに行くことを夢見ている。そんなウゲンが、上司から、標高4,800mの地ルナナの学校に赴任するよう告げられる。1週間以上かけて険しい山道を歩いてしか行けない人口わずか56人の村、電気もない超僻地である。学校には、黒板もノートもない。村人たちは、ウゲンを先生として心から歓迎し、子どもたちも学びへの期待でキラキラと目を輝かせる。ある子どもは「先生は、未来に触れることができるから、将来は先生になることが夢」と答える。すぐにでもルナナを離れ、街へ戻りたいと考えていたウゲンだったが、自然とともにたくましく生きる子どもたちの姿をみて、手作りの教具などを作り、街から、自分のギターを届けてもらい、子どもたちと楽しく授業に取り組むようになる。映画に出演した子どもや村人たちは、実際にルナナで暮らす人たちだそうだ。大自然の中で日常にある幸せを見つけて生きる大人たち、親の仕事を手伝いながらも純粋な好奇心を持つ子どもたちの目がとても印象的で、心が洗われる。目の前の子どもに今何が必要なのかだけを考えることが教育の原点なのではと気づかされた。映像に映し出されるヒマラヤ山脈の大自然とともに流れる澄んだ歌声もまた印象的だった。(O)

 7/16~ユーフォーテーブルシネマで上映予定



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