今、特別支援学校が過密で困っている。在籍する子どもたちが増え続け、教室が足りないので、一つの教室を仕切ったり、特別教室を普通教室に使ったりしてどうにか運営している。障害を持つ子どもたちにとって、学びの環境がとても窮屈だということは、豊かな成長が保障されていないということだ。
なぜ、支援学校が過密になるのか、それは、支援学校の設置基準がないからである。例えば、小学校設置基準には、1学級の児童数は40人以下とするとか、児童数によって校舎や運動場の面積の基準が決まっていたりする。第3章では「小学校の施設及び設備は、指導上、保健衛生上、安全及び管理上適切なものでなければならない」と書かれてある。この、「小学校の・・・」が「特別支援学校の・・・」とかかれた、基準がないなど、一般的には信じられない事態だと思う。
教職員の会では毎年、国に設置基準を求める署名に取り組み、県下の支援学校のほとんどの先生からの署名が届く。いかに切実であるかがうかがえる。文科省は、全国のこれらの声にやっと応えようとしている。少人数学級と合わせて、実現させたい。菅首相のブレーン竹中平蔵氏の、授業をオンラインにして教師を減らせなどという論は言語道断、学校教育は人格を形成するものだということを無視した亡国の提言だ。(O)
0 件のコメント:
コメントを投稿