伊藤詩織著「ブラックボックス」を読んだ。レイプ被害にあい、相手が逮捕寸前で不起訴処分になったことで、検察審査会に訴えたが検察審査会は「不起訴相当」の判断を出した。加害者が安倍総理と親しい間柄の人物だから?「ブラックボックス」とは密室で起こることだというだけでなく、日本の捜査や司法のシステムの中にあるものだと感じた。この本を読みながら、何度も胸が苦しくなり、怒りがわいてきた。性暴力は、人としての尊厳をふみにじられた想像を超える苦しいものだ。にもかかわらず、訴えた側がバッシングを受けるのも許せない。先月、徳島中央郵便局で、男性社員にセクハラを受け,相談した女性の上司からも加害者を擁護するパワハラを受けたTさんが裁判所に提訴した。やはり、セクハラはたくさんあるのだ。若い女性で、仕事をしながら裁判をたたかうことになる。「あったことをなかったことにするのはおかしい」「我慢をして泣き寝入りをすれば、また同じことがおこる。だから頑張る」計り知れないほどの葛藤の末の決意に応え、みんなで支えていきたいと思う。 (O)
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