「いのち輝く未来社会のデザイン」をテーマに・大阪・関西万博が13日開幕した。「並ばない万博」を目指したが、初日は入場に2時間、退場に1時間かかり、携帯電話が一時つながりにくくなり、5時間待たされた人もいたという。何よりも怖いと思うのが万博を批判的に扱うメディアの取材を排除していることだ。今月6日に行われたテストランに自らリースしたガス検知器を持参した元消防士で日本共産党守口市市議は測定した結果メタンガスの爆発下限界濃度を超える数値を検知し、現地スタッフに伝えたが緊急性を全く理解せず、防災センターに駆け込んでも取り合ってもらえず、検知から1時間近くたってやむを得ず自分で119番したという。感謝状を贈りたいぐらいだ。13日にも異臭と煙が出ているということで消防車が8台も出動したのに報道規制されている。そして一般の人からも「万博、始まったのだから批判せず盛り上げるべき、批判すると、せっかく盛り上がってるのに水を差すのか」というような声が多くなっているという。祝賀資本主義で通常働いていた感覚が働かなくなる。膨大な公金を使っていて普通だったらおかしいと思うことも祝賀ムードで流されてしまう。
山中七平著『「空気」の研究』には戦争中B29がやってくるのに竹やりで練習させられたこと、日露戦争に向かって行く中、地元の人から、冬の八甲田山の訓練など死にに行くようなものだと言われても計画を変えられず、雪中行軍でほとんどの人が亡くなったこと、戦艦大和が出撃することになったのも「無謀だ」と言えない場の空気からだと書かれている。日本社会を支配しているのは法律や条例ではなく場の空気であるとする。空気に流されず、おかしいことはおかしいと言い続けなければ‼ 「輝く未来」ではなく戦争に突き進んだ戦前の日本になってしまう。(T)
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