2024年5月24日金曜日

やっぱり定額働かせ放題だ!

 先日、公立学校教員の長時間労働と処遇改善などについて論議してきた中教審特別部会から、質の高い教師の確保のための環境整備に関する総合的な方策としての審議のまとめが出された。

①教職調整額を4%から10%に引き上げる。(これでは、長時間労働是正どころかもっと働けということになりかねない)

②中堅教諭向けに「教諭」と「指導教諭・主幹教諭」の間に新たな「職」を設けメリハリのある給与の導入。(みんなの給与を上げるのではなく一部の教員のみ優遇する。すると長時間働いている先生の給与が高くなる=過労死の危険が増える?)

③定数改善は基礎定数ではなく国が政策目的に応じて増やす加配を増やす。(例えば小学校英語の先生かな。非正規教員に頼る加配教員増は、そもそも抜本的な教員定数増ではない)

 以上ざっと見ても、教員志願者が増える気がしない。本来義務標準法は「授業1時間につき準備1時間」を基本にして教員数を決め、小学校教員一人当たり週20時間が標準とされたはず。さて、文科省は優秀な人材を確保するため、採用試験を早期化するよう求め始めた。高知県は以前から早く採用試験をしていたが合格者を出しても、辞退者が多いので教員不足解消にはなっていないと聞く。学校現場が望んでいるのは、教員増やして、自由な教育活動ができるゆとりが欲しいということ。不必要な細工でごまかさないでほしい!(O)


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