2023年12月8日金曜日

原発3倍で気候危機は止められない!止めるのは、原発だ!

 11月30日からドバイで開催されているCOP28。首脳級会合に出席した岸田首相は、またしても不名誉な化石賞を受賞した。日本は、G7で唯一、石炭火力の廃止年数を明示せず、温室効果ガスの削減目標も低いことに加えて、アンモニア混焼という不確実な新技術に過剰期待して石炭火力を減らすことに消極的なこと等が受賞の背景にある。もっと深刻なのは、アメリカ政府が「2050年までに世界の原子力の発電容量を3倍にする」と宣言したことに、日本を含む21か国が賛同したことである。「原子力はクリーンで安定供給可能な電源」と主張し、今まで規制されていた原子力への国際金融機関の融資を認めるという内容も含む。自国では原発を増やさない先進国が、財政的に脆弱な国に原発を輸出するということは、その国が過剰な債務で不安定になることにつながるという指摘もある。(原子力資料情報室声明)

 
 日本政府は、今年5月に原発推進等5法で、60年超の運転期間を可能にするなど原発回帰に政策転換した。原発は決してクリーンでも、安定もしていないことは3,11を体験した私たちは知っている。原発3倍化では、気候危機は止められない上に再エネ普及を遅らせる。

 この度、ドキュメンタリー映画「原発を止めた裁判長」が上映される。原発の危険性を伝えるために人生をかける樋口英明元裁判長と福島の人々の熱い思いを受け止めたい。1月20日(土曜日)とくぎんトモニプラザ(旧そごう9階) 10;30~、14;00~(S)

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