2022年12月9日金曜日

東京都が朝鮮人虐殺を扱った作品を上映中止に!

~あぶない歴史修正主義広がり~

 東京都は、人権プラザで開催していた美術家の飯山由貴さんの企画展で、上映予定だった作品の中で関東大震災におこった朝鮮人虐殺の映像が「障害者と人権という企画展の趣旨からそれている」と上映を禁止した。飯山さんが記者会見し明らかになった。

 作品に出演した外村 大・東京大教授のインタビューが12/7日付朝日新聞に載っていた。「日本人の庶民が無実の朝鮮人を殺してしまったのは間違いないと(映像の中で)語りました。東京都人権部は、それを問題にして中止を求めたと私はみています。」と語っている。小池百合子都知事は、震災の朝鮮人犠牲者の追悼式に追悼文を6年連続で出しておらず、職員が忖度したのではという疑念もわく。戦前戦中の侵略や虐殺、慰安婦問題など、資料に基づく事実の共通認識に対して、ねつ造だとか歪曲した言説が、さも堂々とした主張と見なされるようになってきている。このような歴史修正主義の主張と歴史的な資料に基づき研究を尽くしてきた史実を同等にみて、「様々な見方があるので・・・」というのは、全く次元の違うものを比較するものである。歴史的事実を表現する機会を遮ることになり、不都合な真実を無かったことにしてしまうことになる。本当に危ない風潮だ。(O)

 

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