11月13日オンラインで開催された日本母親大会で「生命の尊厳が保障される社会をめざして」と題しての仲山忠克弁護士の記念講演を聴いた。母親大会のスローガン「生命を生みだす母親は生命を育て守ることをのぞみます」のなかで謳われている「いのち」が生まれてくることは「希望」である、その希望を社会で保障するのが憲法九条の価値だとあらためて思った。第二次世界大戦後、国連憲章が制定され、戦争が違法化された。でも、個別自衛権、集団的自衛権は認めた。その後、制定された「日本国憲法」は、恒久平和主義で、交戦権を否定し、武力を放棄した。国連憲章よりもさらに進んだ人類の理想である。戦争違法化から、さらに進んだ戦争消滅化へ昇華せしめた。生命誕生という希望を、国家として保障したものが日本国憲法である。世界で最高の理想の理念が記されたのは何故か。それは、原爆体験である。核戦争の危機から人類を守るという歴史的使命が憲法九条に込められている。だから、日本は歴史的使命として、世界中にその理念を広めなければならない。それなのに、憲法九条と矛盾する安保条約体制により、武力による平和主義が政府により進められている。集団的自衛権を容認した安保法制をはじめ、敵基地攻撃まで制度化しようとしている。いま、いのちの尊厳が脅かされてきていることに敏感になって、憲法九条の価値をもっと広めなくては。(O)
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