2020年2月6日木曜日

~「安倍三代」青木理著~を読んで

遅ればせながら「安倍三代」を読んでみた。今の世襲議員による政治の劣化が、浮き上がって見えてきた。世襲議員は、自民党では3人に1人、閣僚は半数近くだそうだ。安倍首相は岸信介の孫という印象が強いが父方は?安倍晋三氏の父方の祖父、安倍寛は日本が無謀な戦争へと向かっているとき、軍の政権に公然と抗い、翼賛会の推薦を得ず特高警察の選挙妨害の中、衆院選で当選した。当時の事を知る人が異口同音に寛氏の人望があったからだと言う。父 晋太郎もまた、正義感の寛氏を慕う支持者に支援を受け、自身も戦争中特攻を体験してバランス感覚のある政治家だった。地元の多くの人が「寬さんも晋太郎さんも、安保法制などは作らなかっただろう」と言った。晋三氏を知る人は「凡庸ないい子・可もなく不可もない人」と口々に言う。志がなくても天命で政治家になった。昭恵夫人が「主人は安倍晋三という総理大臣を、ある意味では演じているところがある」と言った。もともと強い政治信念はなかったようだ。でも総理で居続けたいということだろうか。「桜を見る会」に後援会関係者を招くなど、人望・信頼のあった祖父寬なら、しなかっただろう。(O

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