2018年3月8日木曜日

大切にしたい幼児期の育ち

「幼稚園の時ぐらいのびのびと」と思っていた。ところが、今年4月から実施の改訂「幼稚園教育要領」(幼稚園の保育内容について文科省が定めるガイドライン)にびっくり。その中に「幼児期の終わりまでに育ってほしい姿」という教育目標が新設され、これまで「幼児期にふさわしい生活と遊びを充実させる」ことを重要視してきたものが、「何ができるようになるか」が目標となり、「成果目標」と「評価」が幼稚園教育の不可欠な取り組みとして位置づけられることになった。「幼児期の終わりまでに育ってほしい姿」は「自立心」「協同性」「道徳性・規範意識の芽生え」など10項目あり、どれも幼児にかなり厳しい「自己抑制」を求めている。「できない」とか「わからない」と言うことをがまんしたり、「自分がやりたいこと」「やりたくないこと」を安易に口に出してはいけない、しなければならないことを自覚し、自分の力で工夫して諦めずやりきる・・・幼稚園児から「自己責任論」?先生から良い評価を得るために頑張る幼児の姿が浮かんできてしまう。いやいや、「失敗してもやり直しができるよ」とゆとりをもって見守ってくれる大人がいる幼児期を過ごさせたい。(O)

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