2024年10月4日金曜日

急速に進む戦争準備 ~映画『戦雲』を観て知った~

 沖縄本島から500㎞余り離れた台湾との国境に最も近い与那国島、人口1700人弱の島に200人の自衛隊員と関係者が駐留している。「国を守るためと政府が言ってるから」「人口が増えるのは良いことだ」と、島は自衛隊を受け入れた。島の人々は隊員達と普通に付き合い、お祭りにも一緒に参加して交流する。しかし、住民に何も知らされないまま、ミサイル基地建設が決まり戦車やPAC3積載車が公道を走るようになった。戦車が200台やってくると、見ていて恐怖を感じる。もし徳島で国道192号に戦車が走っていたら・・・。防衛省の住民説明会では、「戦闘が起こったら住民は見捨てられるのか」という島民の声に、自衛隊員は「絶対に皆さんを守ります」と力強く言い切った。船や航空機で九州のどこかに一時避難することはできるかもしれない。では、牛を育てている人、農作物を作っている人、海で漁をしている人などの生業はどうなるのか。住民を守るというのは、一時命を救うことではない。「国を守る」と言って宮古島、石垣島、沖縄本島、奄美大島など小さい島で、住民の集落のすぐそばに、弾薬庫や実弾演習場、シェルターなどがどんどん造られている。自衛隊基地に賛成していた人も、「基地があるから、ミサイルで攻撃されるかもしれない、何もない島のままだったら普通の穏やかな日常生活ができた。自衛隊はいらんね。」とつぶやく。基地強靱化は、まだまだ続いていく。多少の犠牲は仕方がないという、多少の中に私たちが含まれている。安保法制=戦争法はすぐ廃止を。(O)


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