2019年11月28日木曜日

子どもの権利条約採択30年(日本批准25年)なのに!

2019年3月、国連子どもの権利委員会(CRC)は、日本政府の報告書に対して、最終所見(勧告)を採択し公表した。安倍政権の下、「子どもの貧困」という事態が広がっている日本に対して、3つの勧告内容を提示した。①子どもの「保護」に包括的な政策と戦略を持って取り組みなさい。②社会の競争的な環境から、子ども時代と子どもの発達を守りなさい。③子どもの意見表明権を、子どもの育つ環境のすべての場に確保しなさい。①では、日本の子どもの貧困の深刻さが、国連からも認識され、対応が急務とされている。「先進国」に勧告するのは異例なことらしい。また、虐待や生と性の健康と安全、原発事故後の健康など、日頃心を痛めていたことが指摘された。②では、あまりにもストレスフルな学校環境から子ども達を開放することが政府の今すぐ手を打つべき事だと。③では、自由に意見を表明できる権利があることさえ教えられていない学校のあり方を変える発想の転換が求められているのではないだろうか。「教育再生」というのなら、素直にこの勧告を実行してほしい。(O)

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