小学校一年生の孫が夏風邪で1週間休んだ。娘から学校にプリントを取りに行ってほしいとのことで職員室へ足を運んだ。どの先生も夏休み前でもありとても忙しそう。孫が親しみを込めて呼んでいる担任の“すぎりか”先生には生憎の出張でお会いできなかったが、プリントと一緒にA4の紙にはきれいな文字で孫へのいたわりの言葉と早く治って登校してねと書かれたお手紙が添えられていた。日本の
1学級の生徒数は欧米と比べて多く、会員の先生方からも報告書などの業務が膨大で子どもとなかなか向き合えないというお話を聞くので、孫への細やかな心配りに頭が下がる。
亡父は中学校教師で、夏休みには私をバイクの後ろに乗せて勤務先の学校に連れて行ってくれた。退屈しのぎに誰もいない音楽室で見たベートーベンやモーツアルトなどの写真(?)が懐かしい。あの頃は、今と違い、教員も子どもと一緒に夏休みでのんびりしていた。現在の過労死ラインを超える超過勤務を強いられる教員の働き方の是正は待ったなしだ。教師の命と健康を守ることは生徒の学習権を保障し、豊かな成長につながるのだから(S)