6月28日(日)徳島県母親大会が開催されました。
新婦人は第5分科会を担当しました。最初は平和を訴える紙芝居パフォーマー集団「ハッピーギャザリング」の皆さんが、紙芝居で「はだしのゲン」を演じてくれました。短縮版とはいえ40分もの熱演でしたが、参加者は時間を忘れ引き込まれていました。戦争によって生活を無残に踏みにじられながらも、麦の穂のように強く立ち上がってきた主人公の姿を作品は描いています。昨今図書館に原作の漫画本を置くことを禁止されたりして、その残酷さばかりがとりざたされた「はだしのゲン」ですが、紙芝居を通して感じたのは、過酷な戦争と戦後を生き抜く、やさしくて勇気ある人たちの姿でした。出前紙芝居も受け付けているそうです。子ども会などで演じていただくのもいいと思いました。
続いてNPT核軍縮会議が行われたニューヨークへ行って、デモや署名、ネバダ核実験場の見学に参加した代表のお二人から、その様子をスライドを見ながら聞かせていただきました。日本ではあまり報道されることもありませんでしたが、NPT会議が行われた国連ビル周辺の熱気を帯びた様子がよくわかりました。
最後は助言者として参加してくださった、徳島大学名誉教授の服部先生のお話。原発を日本が作れば作るほど、アメリカの原発メーカー=核兵器メーカーが潤い、アメリカの核兵器の精度が上がるしくみなどをわかりやすくお話し下さって、参加者からは驚きの溜息がもれました。原発をなくす運動は、核兵器廃絶運動につながっていく。運動に確信が持てるお話を聞くことができました。
また、質疑応答の時間には、核廃棄物の最終処分場に話が及びました。フィンランドのオンカロのような高度に管理された最終処分場は世界中に他になく、安定した地層のない日本で同様の施設を作ることは不可能。福島で除染した土の捨て場はもとより、使用済み核燃料も、現地保管するしかないのが現状とのお話に、原発は動かしてはいけないという思いを強くしました。(徳島支部 M)