2025年8月29日金曜日

核戦争呼び込む大軍拡―その危険示す笹川平和財団提言

 「日本が有事において『敵基地攻撃』を行った場合、相手国から核兵器による反撃を受ける可能性があり、これに備えるため、政府は米軍の核戦力と一体化した作戦計画を作り、非核三原則を見直し、日本への核兵器持ち込みを容認すべきである。」こう提言したのは笹川平和財団です。「敵基地攻撃」が核による反撃にエスカレートすると想定、核持ち込みや日米一体の核使用体制強化を提言している。自公政権が進める軍拡路線がいかに危険かを浮き彫りにする内容です。(平和新聞より)

笹川財団と言えば、1976年~1994年まで放送していたCMで「一日一善」「世界一家人類皆兄弟」と言っていた笹川良一が作った財団だ。人類皆兄弟と言ってた人が、結局のところモーターボート競艇(ギャンブル)で大儲けしたお金で慈善事業をしていたと知った時はショックだった。さらに統一教会を大きくするために力を注いだ人物であったことも驚きだ。

戦後・被爆80年のこの夏は戦争・原爆の被害を扱うTV番組が多かった。被爆者は思い出すのも辛い体験を今、伝えなければと身を削って語っている。平和財団と平和を名乗っているなら、甚大な被害を与える核による安全保障ではなく核に頼らない安全保障体制を構築するべきではないだろうか。参議院選挙東京選挙区で「核武装がもっとも安上がりであり、最も安全を強化する策の一つだ」と話した参政党のさや氏が当選したことも恐ろしい。被害者の苦しみをまったく知らないのではないか。雰囲気だけで投票したチョロオジたち反省してほしい。(T)


2025年8月1日金曜日

これからの国会、どうなるのかな?

 参議院選挙が終わって1週間。新興政党が大きく伸びたのは、今の政治・既存の政党への不満・不信の表れだろうか。今回の選挙で最も重視した課題は、景気・物価対策がダントツトップで年金など社会保障がそれに続く。原発・エネルギーなどは最下位。連日の酷暑に地球沸騰を実感していると思うがなかなか争点にならないのが残念。大きく議席を伸ばした政党はほとんど原発推進。中にはトランプ米大統領のようにパリ協定からの離脱を公約にかかげている党もあり驚く。22日には、関西電力が原発新増設を発表。九州電力も続こうとしている。政府が2月に原発の最大限活用を打ち出し、廃炉を決めた原子炉を持つ電力会社の敷地内での建て替えを認めているためだ。原発は多額の建設費と年月がかかり、待ったなしの温暖化対策にはならないし、再エネ普及の障害となっている。気候危機が原因で起こる災害や農業への被害・人命の損失も計り知れない。選択的夫婦別姓やLGBTQへの政策も後退しそう。何より、「今を戦前にしないため」の日本国憲法が変えられるのでは?戦後80年の夏モヤモヤが止まらない。(S)