参議院選挙が終わって1週間。新興政党が大きく伸びたのは、今の政治・既存の政党への不満・不信の表れだろうか。今回の選挙で最も重視した課題は、景気・物価対策がダントツトップで年金など社会保障がそれに続く。原発・エネルギーなどは最下位。連日の酷暑に地球沸騰を実感していると思うがなかなか争点にならないのが残念。大きく議席を伸ばした政党はほとんど原発推進。中にはトランプ米大統領のようにパリ協定からの離脱を公約にかかげている党もあり驚く。22日には、関西電力が原発新増設を発表。九州電力も続こうとしている。政府が2月に原発の最大限活用を打ち出し、廃炉を決めた原子炉を持つ電力会社の敷地内での建て替えを認めているためだ。原発は多額の建設費と年月がかかり、待ったなしの温暖化対策にはならないし、再エネ普及の障害となっている。気候危機が原因で起こる災害や農業への被害・人命の損失も計り知れない。選択的夫婦別姓やLGBTQへの政策も後退しそう。何より、「今を戦前にしないため」の日本国憲法が変えられるのでは?戦後80年の夏モヤモヤが止まらない。(S)