2017年3月2日木曜日

未来を奪われる子ども達

斎藤貴男さんの「機会不平等」が出版されたのは2000年。”生まれた時から既に親の経済力で教育の機会に差がついている。100メートル走のスタートラインに立った時点で50メートル先を行く者に勝てるだろうか。”との話に愕然とした。そしてその差を政治が埋めずに日本の未来もないと思った。17年後の今はどうだろう。12日放送のNHK特番は、貧困によって「必要なものが買えない、人とのつながりが結べない、教育の機会や楽しい体験ができない」そして子どもの未来が奪われていると貧困を可視化した良い番組だった。学年でトップクラスの女子高生が、2つの奨学金を申請し、入学金78万円を自分で調達しなければ進学できない現実。教育の機会均等は憲法の条文に終わらせてはいけない
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