2019年2月21日木曜日

空虚感を抱えたイエスマン

 内田樹神戸女学院大学名誉教授の文章にこのような物があった。「新聞の取材で『どうして今の若い人たちはこんな政治の現状に抵抗しようとしないのでしょう?』と質問されて、『空虚を抱えたイエスマンだから』という答えがふと口を衝いて出て、言った自分でなるほど、そうかと妙に腑に落ちた。『虚しい…』と言いながら現状を追認し、長いものに巻かれ、大樹の陰に寄るのは、ただのゴマすり野郎とは違う。むしろクールでスマートな生き方だということを言い出す若者たちがわらわらと出て来たのは、およそ10年ほど前のことである。社会のシステムは劣化し続けているが、このシステムの中以外に生きる場がない以上、『その劣化したシステムに最適化してみせる』他にどうしようがあるというのだ。そう暗い目をして嘯く虚無的な青年は、上にへらへらもみ手するイエスマンよりだいぶ見栄えがいい。最初のうちは『変なのが出て来たな』と思っていたが、そのうちに『ああこれが当今の風儀なのか』と気がついた。そう言えば、ドナルド・トランプというのはその典型だった。彼はリバタリアンだから、兵役を忌避し
、連邦税の支払いも拒んだ。公共のために私財や私権を犠牲にする気はないけれど、公共のものを私するにやぶさかでない。そういう生き方がクールでスマートに見える時代になったのだ。」 スマートさを求める若者、若者だけではないのだろうが…とにかく選挙には行こう!! どの候補者がどんなことを言いどのような事をしようとしているか、どんな未来を描いているか、見極めよう。知事、県議選挙は4月7日です。(T)

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