2017年1月12日木曜日

憲法はみんなが幸せになるためにあるもの!


お正月、いろいろな番組を見た中に、Eテレ「暮らしと憲法」シリーズがあった。1回目は『女性と憲法』。男女平等をうたった憲法24条の草案を書いた連合国軍総司令部スタッフの故ベアテ・シロタ・ゴードンを取り上げていた。
 個人の尊厳と男女平等に立脚して法律を作らなければならないと書いてあっても、今日本はそうなっているのだろうか。いまだに、父親の権限が強い民法であるがゆえに、無国籍の人が680人余りもいることに驚いた。
 ベアテさんは、当時、男女の賃金を平等にという条文も提案していたが、却下されたと悔しそうに語っていた。今、女性の非正規雇用は増加し続け、女性の貧困率が高くなっている事を見れば、本当に残念である。
 しかし、憲法に書いていないから不必要なことではない。憲法というのはみんなが幸せになるためにどうしたらいいかを考えるもとである。憲法をどう解釈していくのか、現代の私たちの理性と良心がどちらを向いているかが問われていると語った、元最高裁判事山浦さんの言葉に納得した。(O)