2016年7月18日月曜日

永六輔さんの憲法・反戦への思いを胸に刻みたい

 永六輔氏が、亡くなられました。「上を向いて歩こう」「見上げてごらん夜の星を」の作詞など、戦後を代表するタレント、作詞家だが、戦争そして憲法について繰り返し語ってきたことでも知られる。「本来、一般市民は憲法なんて気にしなくてもいい、それが平和な世の中というものですよ。市民が改憲ハンターイなんてデモするのは、けっして平和な状況ではない。憲法はあくまで国の舵取りをする政治家や役人、つまり為政者を縛るための法律なんであって、国民は憲法に縁がなくても、幸せならそれでいいんですよ」(「現代」06年6月号/講談社)。 市民が「改憲反対」なんてデモをしなくてはいけないような状況になること自体が、すでに異常事態であると。まさに現在の状況を予見するような重要な指摘を、10年も前に語っていたのです。
 参議院選挙の結果、改憲勢力が3分の2議席を獲得した。権力者によって憲法が蹂躙されようとしているいまだからこそ、永氏の憲法そして反戦への思いを胸に刻みたい。(T)